陸上論

サッカー少年の挑戦日記part2

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前回の続きです。見てない人は見てからご覧ください。

指導を開始して3ヶ月が経ちました。50mのタイムは8秒2まで短縮しました。残り3ヶ月で7秒9まで持って行ききます。

行ったトレーニングの一部ですが、ご紹介します。

1,垂直飛び(全力)

2,たち五段飛び

3,縄跳び2分間連続(一定テンポで)

ジャンプ3種目にそれぞれ違う目的・効果があり、組み合わせることでバネを育成していきます。

そのほかにピッチ(足の回転数)を上げるトップスピードを維持する練習も同時並行で行いました。速さとは、いろんな要素の集合体です。組み合わせて違う色をどんどん混ぜて最終的に綺麗な色にしたいと思い、練習してもらいました。

そして6ヶ月が経ちました。自分も彼もできることは全部やりました。厳しいサッカーのトレーニングの合間に、指定した自主トレをサボることなく行い、週一のパーソナルトレーニングも熱心にやりました。良い結果が出ると信じ、いざタイム測定!!!

結果は、、、

 

またもや8秒2!

休憩10分挟み、合計3本走ってすべて8秒2でした。本人はとても悔しがっていましたが、こちらとしては、『3本とも自己ベストで走れたことに賞賛』という気持ちでした。

というのは、例えば私の100mの自己ベストは10秒6ですが、休憩10分で3本とも10秒6で揃えることは不可能です。疲労蓄積のため、確実にタイムは落ちます。しかし、彼は1本もタイムが落ちませんでした。どういうことかわかりますか??

実は、彼のその当時のポテンシャルは8秒2よりも速いが、その時の緊張や体の疲労等で力を発揮しきれなかった、と考えるのが自然です。そのため同じタイムが3本揃ったと考えました。これは大きな前進です。また3週間後にタイム測定をして、7秒台を目指すことにしました。

その翌日、彼から連絡がありました。サッカークラブで体力測定があり、50mを測定したら、

7秒93でしたと!!!!!

とても嬉しかったのと同時に、自分との測定会に出して欲しかったという嫉妬が交錯しました笑

もともと8秒2よりもポテンシャルがあるからこそ同タイムで3本揃えたことはわかっていましたが、その考えは当たっていました。

一緒に頑張って6ヶ月。9秒0だった男の子が7秒台までタイムを伸ばしたことは自分にとっても、彼にとっても人生の成功の一つになったと思います。おそらく、ただ闇雲に走ってもここまで伸びることはありません。正しい動き、必要な筋力とその出力の出し方、課題に熱心に取り組む姿勢、すべてが噛み合って出たタイムだと思います。心からおめでとう!そして自分も指導者としての自信に繋がった良い期間となりました。写真は喜びのジャンプです。球技選手の走力向上もお任せください!

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