陸上論

サッカー少年の挑戦日記part1

投稿日:2021年3月20日 更新日:

始まりは10月中旬。サッカークラブチーム⚽️所属の小学6年生男の子からの依頼。

「中学校が始まる前に50m7秒台にしてくだいさい!」

10月の時点では、9秒0でした。6ヶ月で1秒は本人の資質や環境、成長度合いにもよりますが、正直厳しいと思いました。まず体の状態を知らねば始まりません。フィジカルチェックしているうちにいくつか改善点を見つけました。

1:体が前につんのめって足が流れている

2:スタートの前傾が取れていない 

3:年齢相応のバネがない 

4:球技選手特有の低い重心のためストライドが小さい

ざっとこの4点。6ヶ月でこの4つをどれだけ改善できるかが鍵となると思いました。

トレーニングプランはタイトに密にやらないと間に合わないと思い、長期、中期、短期の3つに分けました。

長期(6ヶ月) 50m7秒台到達
中期(3ヶ月)

50m8秒5到達

筋トレ、ジャンプ系トレーニング

短期(1ヶ月)

動き改善メイン

最初の1ヶ月は徹底的に動きづくり。低い重心を高くする、足が流れないような動きづくりを行いました。メニューは企業秘密です。ご所望な方はぜひ指導を受けてください!笑

1ヶ月立ち、フォームが安定してきました。次は走り合わせた筋力とバネの育成です。週一のパーソナルトレーニング+自主練(毎週メニューを指定してやってもらう)で3ヶ月後どのくらいタイムが伸びるか。楽しみであり、不安でもありました。怪我しないようにメニュー内容も本人と相談しながら考えて行きました。

3ヶ月が経ち、いざ50mタイム測定。個人的には中期目標の8秒5は行けると思っていました。当の本人も『最近、みんなに離されなくなってきた!速くなってると思う』とのこと。緊張しました。結果は。。。

8秒2!!!!

予想よりだいぶ伸びとるやないかーーーい!!!笑とても嬉しい誤算です。ここまで短期間で成長するとは。これなら後3ヶ月で7秒台目指せる。可能性から確信に変わった瞬間でした。本人もびっくりしていました。指導内容と本人の努力がうまくかみ合いました。残り3ヶ月の経緯はまた報告します。

-陸上論

執筆者:


comment

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

関連記事

やっぱ走るの楽しい!!

ヘルニアになり、2ヶ月が立ちました。大腿四頭筋の痺れもかなり治りそろそろ動き出してみました。どこまで走っていいか、わからないため、試行錯誤の繰り返しです。メニューとしては、 100m3×3 (14秒ペ …

10.84(-0.2)まで戻った!

2021.8.7 新潟県新発田市の五十公野公園にて行われた記録会に参加しました。 9月24日にある全日本実業団選手権前の前哨戦です。記録を狙いに行きました。調整はしていないけれど、無風で10秒7台まで …

アクティブストレッチ知ってる?

アクティブストレッチって知っていますか?アクティブとつくので、直訳すると『積極的、主体的』となります。その通り、体を動かしながら筋肉をほぐしていくことを指します。どんな動きかというと、youtubeに …

オーバートレーニング症候群

オーバートレーニング症候群とは、過剰なトレーニングが長時間続くことによって疲労が徐々に蓄積し、回復できなくなった慢性疲労状態のこと。いつも通りパフォーマンスを発揮できなくなるだけでなく、日常生活でもカ …

短距離に必要な筋肉とは?

陸上競技短距離に必要な筋肉とはなんでしょうか? 『ハムストリングでしょ?』『臀筋でしょ?』と大雑把に考えている人が多い印象です。なぜこの筋肉が重要なのか、また他にも重要な筋肉はあるのかを考えていきまし …